« 千葉消防徒然話 その12 | メイン | 千葉消防徒然話 その14 »

2005年06月09日

千葉消防徒然話 その13

勇敢なる銀行の支店の話
SR4687a.jpg

>masa様

千葉市 TAK


こんにちは。突然ですが、クイズです。

日本史の歴史上最も勇敢な銀行の支店って
どこだかご存知でしょうか?

正解は住友銀行千葉支店です。(現、三井住友銀行千葉支店)

なぜかというと背中あわせのデパートが火災で燃え盛っているのになんと勇敢にも銀行の営業を継続し続けたという凄いお話です。

昭和46年5月に中央二丁目の田畑百貨店(現、千葉パルコ)が火災で延々燃え続けた後、ほぼ全焼してしまったのは皆様ご承知のとおりです。
(午前1時22分出火で、鎮火が午後5時35分でした。)
ところが、その田畑百貨店と背中あわせというかそのブロックの大通りに面した角に位置していた住友銀行千葉支店は朝9時の開店から午後3時の閉店まで店の入口に「営業中」と書いた紙を貼って業務を続けておりました。
私自身は残念ながら学校の授業があったので、現場到着が午後3時を過ぎており、その「営業中」の
張り紙なるものの実物を見ることはできなかったのですが。

一般常識的に考えて、一時、野次馬にも退避命令が出たほどの猛煙の中で、いつ、延焼してくるともわからない状態で営業を継続するなどはっきりいって気違い沙汰なのですが当時の銀行法なる法律の定めで、取引先の保護のため、営業時間中は銀行は店を閉じてはいけなかったそうなのです。
(今でも、法律がそうなのかは定かではありませんが。)
従って、女子行員さんを除いた支店幹部以下、男子行員の必要最少人数の方々が頑張って居座っていたそうです。
(もちろん、いつでも退避できるように準備しながら。)
当たり前の話ですが、店の前は無数の送水ホースが絡みながらのたくりまわっていて消防隊員が血走った眼をして走り回り、千葉県警の機動隊が現場立ち入り規制の非常線を張っている中で、果たしてその日来行した顧客が一人でもいたのかどうかは不明です。(笑)

きっと支店の建物の中の田畑側に面していた壁は触ると熱かったことでしょう。
千葉消防の現場指揮本部でもさぞや行員さんたちの安全を心配し続けていたでしょう。

昨今、不良債権やら税金注入やらシステムダウンやら評判の悪い大手都市銀行さんですが当時の勇敢なる銀行員の皆様に、ここに敬意を称するものです。


以上徒然のままに。


----------
投稿日:2002年5月28日
----------

投稿者 taksoho : 2005年06月09日 05:24

コメント