« 千葉消防徒然話 その4 | メイン | 千葉消防徒然話 その6 »

2005年06月09日

千葉消防徒然話 その5

東消庁vs横浜消防のとばっちり?
R81z.jpg

>masa様

千葉市 TAK

以前に書きました千葉消防オールオレンジ服の頃だったと記憶しておりますが
(あるいは時期が違っているかもしれませんが。)
昭和53・4年前後位のある日突然、千葉消防の各本署、出張所全部の庁舎の前に執務服(作業服)
姿の職員の方が交替で立ち番するようになりました。
部隊の出場時等を除いて朝昼夜と24時間切れ目なく休めの姿勢をとりながら絶えず1名が立っています。
まるで交番のおまわりさんのごとくです。
通行人の人たちはこれはまあ、ご苦労様なことだというような様子で見ながら通り過ぎてゆきます。
大体それが1年間近く継続されたでしょうか。

これのおこりの原因は東京消防庁と横浜市消防局とのライバル意識の結果だといったら皆さんは驚かれるかもしれませんね。
実はこの職員立ち番制度というのは横浜消防がかなり昔から実施してきた歴史ある制度なのです。
建て前えとしては火災発生を駆け込みで飛び込んで知らせてくる通報者に対して庁舎の前で立ち番待機の職員がいち早く受理してレスポンスタイムを1秒でも縮めるという非常に気迫あふれる制度です。
納税者たる市民に対して極めて災害に対する構えが万全であるとういう頼もしいイメージを持ってもらえるということらしいのです。
片や、最も老舗の東消庁ではこの制度はとらず、先日改築完成した蘇我出張所を見ていただければわかるように1階の車庫横の2階への出入り階段脇に表通りを見渡せるガラス張りの通信室が設けられていて職員さんが交替で詰めているあのパターンが東消庁方式の典型です。
ところがこれを東消庁の側ではこの制度の存在を非常に気にしていました。メンツさえ気にしなければ
自分のところでもやりたいという素振りすらありました。

自治体消防機関トップの東消庁のライバルと目されるのは大阪消防、横浜消防、名古屋消防など数々ありますが実際に最大ライバル視しているのがスマートさで鳴る横浜消防なのです。
私の知り合いの東消庁の中堅幹部の方も(当時消防司令さんでしたが)当時お会いするとこのように語っていました。
「横浜消防には負けるよ。特別救助隊は先に作られるし、サルベージ(水損防止作業)も制度化してやっているし、駆け込み通報受理の立ち番もきちんと立てているし。
東消庁は人海戦術一本槍で部隊と人員を大量に出すだけだよ。」

と、いうわけで良い意味の東消庁vs横浜消防の緊張関係が維持されていたようなのですが千葉消防の幹部の方のどなたかが当時何かの拍子にそれを知って、前記の立ち番制度を千葉消防でもやってみようとお思いになったようなのです。(笑)
もともと千葉消防は横浜消防さんの直弟子にあたりますから
(昭和41年の特別救助隊の創設時の研修教育は横浜消防さんから受けました。)
見習ってみようと思い付いたとしても不思議ではありません。
まあ、当時昭和53・4年頃でももうすでに一般家庭加入電話や公衆電話は広く行き渡っていましたから果たして何件駆け込み通報があるのか疑問とする部分は最初から存在しました。
どちらかというと実効性よりも市民にたいして気概をもって望んでおりますというPR効果が主眼だったんでしょうが・・・。
まあ、職員の皆様方にはご苦労様なことで、昼夜分かたず、雨にも負けず寒さにもめげず約1年位でいつのまにか止めになりました。(笑)
千葉消防の当時の職員の皆様、本当にご苦労様でした。

ここのところ横浜方面に行っていないのではっきりとはわかりませんが横浜消防でも今や携帯電話・PHSの普及の結果立ち番はやっていないようですね・・

以上徒然のままに。


------------
投稿日:2001年6月6日
------------

投稿者 taksoho : 2005年06月09日 05:13

コメント